ロックンロール・マジック!【ザ50回転ズ 初体験】②
軽い気持ちではあったと思う。
音源も、ギャーは買ったけど、聴いたときはそこまでのめり込まず。
(まだ体調がよくなかったのかも?)
直前はテーマ知ってりゃノリ良さそうだしいけるでしょくらいの感じでさらっと聴いて、YouTubeでアルバム流し聴き。
もともと曲名や歌詞をあんまり覚えてない。
今回も然り。
その程度の予習だった。
名前は覚えられなかった。
みんな3文字で濁点と伸ばす棒が入ってるし。
ちなみに苦労したTheBirthdayとは違って顔はすぐ区別つきました!笑
髪型は見分けつかなかったけど!笑
眼鏡の人と、目が大きい人と、そうじゃない人。
とりあえず眼鏡かけてるギターボーカルの変幻自在で腹から出てる声が好みだなと思ってギター側で見ることに決めた。
ライブ前にトロッケンクランツの作品展を真剣に見てしまったこと、景色見ながら一駅フラフラ歩いてポケモン捕まえてたこともあり、開場時間も大幅に遅れてしまった。
まあ、それくらいの軽い気持ちだった。
*
*
始まったらもう、飲み込まれてしまった。
うわーー音でけーーーーーー!!!!!
ええええめちゃくちゃかっこいい!!!!
パワフル!!!!歌うまい!!!
なにより楽器の音がドンズバ!!
あーー振りが揃ってるの大好き!!!(マシンガンズ好きの名残)
え、ムーンウォーク?!歌って弾いて動き過ぎでは?!
ギターも元気すぎると思ったらベースもすげーーー!!めちゃ好みのプレイ!!見た目から想像つかないくらい音も凶悪で最高!!
しかーも歌ってるってことは変幻自在と思ってたのはこの人の可能性あるな…
ドラム全然見えんけどこのパワフルなボーカルが自由にやってるってことはそれを支えてるってことだから絶対うまい!!!!
私は耳栓を持っていってなかった。
こんなにすごいと思ってなかったから。
途中から耳がやられて高音が聴こえなくなってしまった。
そうしたらもう、音が頭蓋骨を揺さぶって脳みそまで震動が来た。
病気の名残かと思ったけど、その震動は不快ではなかった。
ずっと頭の中に振動を感じていた。
ちょっとラリってたのかも。笑
全力で超パワフルで、かっこよくて面白い最高の時間はすぐに終わってしまった。
やばい、めちゃくちゃ楽しかった。
これはまた明日にでも観たいくらいだ…。
ライブ後のTweetがこちら。
初50回転ズ…めちゃくちゃかっこよかった…ギター多才すぎて最高…ベース音が凶悪だしぴょんぴょんベーシストだった…久々に爆音聴いて脳みそ揺さぶられた…(中盤から耳いかれてた)だいぶヘロヘロにつき名前の整理がつかないので楽器名でごめんなさい詳細のちほど
そして興奮を抑えまくった故、
今まで以上に、
私はライブの内容と曲を思い出せないのであった。
だれか!!!!!!
名古屋のセトリくださーい!!!泣
※物販は本人いるって聞いたから行ってないぞ!!!
ロックンロール・マジック!【ザ50回転ズ 初体験】①
2022年11月。
ザ50回転ズに出会ってしまった。
*
*
厳密に言うと、最初の出会いはTwitterのタイムライン上だったと思う。
The Birthdayのファン層と少しかぶっている部分があったので、フォロワーさんがいいねやRTした投稿で名前は知っていた。
はっきり印象づけられたのは、
メンバーの笑顔とともに
「悲しいお知らせではありませんのでご安心ください」
と書いてあるド派手な写真。
あっ、この人たちファン思いの良いバンドだ。
と思った記憶がある。
(調べてみたら2020年頃?初出はもっと前かもしれない。)
フォロワーさんが好きなバンドのひとつ、という印象で数年。
全員おかっぱで、ダサいのかかっこいいのかよく分からない、年齢不詳。
メガネだけどサンボマスターともまた違う。
見た目がとっても独特なので、「聴く」というところまで辿り着かなかった。
(※食わず嫌いよくない)
好きなバンドは、ずっと昔から有名人で、ベテランと呼べるバンドばかり。
歳を重ねても走り続け、かっこいいを更新し続けるベテランバンド、さらに昔やっていたバンドも音源も全てかっこいいとなったら
もう新しいものが入る隙がなかった。
そして好きなバンドメンバーたちは長身細身で、おしゃれブランドを着こなしビジュアルが良い。
バンドマンってそんなものだと思っていた。
*
2021年、異業種転職によってうつ病を発症した私は
あれだけ聴いていた音楽が全く聴けなくなった。
音楽が入る余裕がなかった。聴くのがこわかった。大きい音がこわかった。何よりも感情が少しでも動くのが嫌だった。
私の場合、音楽はうつ病のストッパーにはならなかったし、最悪な時期には何の助けにもならなかった。
でもうつ病から救ってくれたのも音楽だった。
休職から数ヶ月経ち、薬のおかげもあってどん底から少しずつ浮上していって、自分の好きなものは何なのか考えたとき、ひとつは音楽(ライブ)だった。
転職してから仕事だけでいっぱいで趣味なんて何もできなくなってしまっていたけど、どんな状況でも自分の好きなものは守りたいと思った。
自己主張が乏しく自分で自分のことが分かっていない私だったけど、これが好きだと断言できるものがあること、それを守れば自分自身のことも守れるんじゃないかと思った。
*
少し外出できるようになってきた頃、リハビリで再びライブに行くことにした。
初ライブで「ロックって、パンクって、あったかくて優しいんだ」と初めて思わせてくれたクロマニヨンズから行き始めた。
次にENDRECHERI。
説法のようなMCで自分を大切に生きることを教えてもらった。
今まで気にはなっていたけど見たことのないバンドも見たいなと思えてきた。
アベフトシに種を撒いた
シーナ&ザ・ロケッツ。
怒髪天。
LAUGHIN' NOSE。
JOHNNY PANDORA。
この2バンドとの出会いも影響があった。
みんな踊って客席がダンスフロアと化す、
こんな楽しいライブがあるんだ!と嬉しかった。
音楽に身を任せ、体が自然に動くライブ。
今までにない新しい体験だった。
*
*
そして2ヶ月後。
ライブ当日、11月20日。
本当の意味で
ザ50回転ズに出会った運命の日。
とっても長くなりそうなため分けます。
息もできない【武藤昭平withウエノコウジ初体験】③
ステージ横から出てくるのかと思ってカーテンらきものを見つめていたら
どうやら入口からの登場らしい。
照明が暗くなり、二人が現れた。
・・・本物だ・・・・・。
固まってしまった。
本物だ。ウエノさんだ。
細い。黒い。脚長い。
歩いてる。
かっこいい。
笑ってる。喋ってる。
めちゃくちゃかっこいい。
そして最初の一音が出たとき、
硬直してしまった。
息が止まるかと思った。
聴きたかったウエノさんの音。
たまにライブで立ち尽くしてる人がいるけど
初聴の原爆オナニーズで踊りまくってしまうような私は、そういう人のことがあまり理解できなかった。音を聴いたら自然に体が動くでしょ、と。
でも今日初めて分かった。
動けない。
感動なのか衝撃なのか、わからない。
ベースを鳴らす姿。
椅子まで伝わる振動。
見逃したくない。
目に焼き付けたい。
忘れたくない。
この光景を当たり前にしたい。
曲は全部聴いたしノれるはずなのに、私はひたすら人の隙間から見えるウエノさんの顔、手、ベース、リズムをとっている膝を見つめていた。
そしてウエノさんが鳴らす音を、逃したくないと、固まったまま聴いていた。
トークは想像以上に面白くて、
その時は ふっと緊張が緩むけど
曲が始まるとまた息が止まりそうになって動けなくなってしまう。
その繰り返し。
今この時に、ウエノさんが存在し、目の前にいて、
色々積み重ねてきた今の年齢のウエノさんの音が鳴っていると思うと、涙が出てきた。
体を壊してから、別にいつ死んでもいいと毎日思っていた。同じ病気になった人なら絶対に分かってくれると思う。長生きなんて全くしたくない。早めに安楽死したい。苦しいことばかりだ。生きてる意味がわからない。消えた方がマシだ。
私には何もなくて、未来にも希望はないから。
今日、このバンドを見ることができてとても満足だ。
明日死んでも後悔しないな。
でも……
また絶対ライブ観たいから、生きなきゃいけないな。
そう思った。
生きなきゃという、はっきりとした思いを感じたのは自分でもびっくりした。
でもそのくらい、心を動かされた。
来て良かったと、心底思った。
ウエノさんの音、武藤さんの声、バンドの雰囲気に、救い上げられたような気がした。
ここで楽しくやってるから、また観に来てよ、と。
言われてるような気がした。
───────────────────
ライブが終わって、武藤さんが物販ブースに入る。
ウエノさんは、ビール飲んでるからトイレに行く、という情報を事前に得ていた。
「武藤さん、ちょっと行ってくる」と声をかけ、ウエノさんが出ていった。
物販ブースには人が集まり始め、武藤さんもお客さんと話をしている。
今だ。
なるべく人がいるところで且つ流れがあるところ。
うまいこと合流し、カウンターにカップを返却、
出入り口の外にあるSunset Blueの看板を大急ぎで撮影し、会わずに出ることに成功した。
余談だが、前の会社で、上層部の人が来た時に自然に逃げるのがすごくうまいと褒められたことがある。会わずにうまくフェードアウトする。
きっと自分に迫る良くないこと対する察知力が高いんだろう。
発揮できる時が再び訪れるとは。
本当はグッズを買いたいしもっと前で観たいので、
いつか自分に自信がついたら堂々と参加しようと思っている。
その時は、ちゃんと目を見て、お礼を言いたい。
勝手にしやがれやレディキャロも行ってみたいなと思い、また沼が広がる気配を感じながら
帰路に着いた。
一夜明け、
『「好き」という高ぶった感情を押さえながら見た情報は記憶に残りにくい』を今回も深く感じている。
もともとポンコツだったのが、体を壊したせいで数分前のことも忘れてしまうくらい加速した。
記憶に定着させるには、何度か行くしかない。
年内にまた演りたいと言ってくれたので
それを楽しみに、生きようと思っている。
ウエノさん、武藤さん、
本当にありがとうございました。
息もできない【武藤昭平withウエノコウジ初体験】②
ライブ当日は今までになく緊張していた。
過敏性なのか毎回お腹をこわす。
旅行に便乗して静岡ライブに行ったときも
ライブ前の観光中に何度もトイレに行き、「あなたがステージに立つわけじゃないのに何をそんなに緊張することがあるの?」と家族に言われたこともある。
その比ではない。
花粉症シーズンに使うやわらかティッシュのトイレットペーパーバージョンないのかな?と思うほどに。(お察しください)
計10回は行った。
最後は私の三種の神器(※)のひとつ、正露丸に助けてもらった。
※三種の神器=頭痛薬、鼻炎薬、正露丸糖衣。どんな時でも常に持ち歩いている。
近くの園芸店覗いてから行こうと思って少し早めに出たら、10分で見終わってしまった。
この日の名古屋は40度予想。
尋常ではない。
少し歩いただけで、マスクの熱気も相まってどんどん汗が出てくる。
どこか休めるとこ…と思ったら近くにコメダ発見。さすがコメダ。大好き。
でもティーフロートがなくなっていて悲しかった。
1時間ほど涼んで時間を潰す。
お腹の痛みと、緊張で震えそうな手の感覚がなくならないまま会場に向かう。
会場に着いて並んでる人達を見たらちょっと安心した。
客層が想像つかなかったから。
男性は少ないけど、老若男女、
服装も思いのほか明るく皆さん素敵だった。
そして1人で来ている方も多かった。
受付を済ませ中に入り、ベストな席を探す。
本人に会わないように、かつ買わずに帰ることで気まずくならないように、自然にフェードアウトできる席。そしてライブ中も姿を認識されにくい後方席。
腰に自信がないので壁際の席を確保した。
19時過ぎ。
いよいよ始まる。
③に続く。
息もできない【武藤昭平withウエノコウジ初体験】①
何年ぶりかに書きます。
やっぱり途中で止まってしまった。
さすがブログタイトル通りの人間。
やっぱり最初の感覚はだんだん薄れていくもので、細かく思い出せなくなってるんだよな。
曲も何百回も聴きまくってるし。
だから今回はその日に書く。
2022年7月1日 金曜日。
名古屋Sunset Blueにて!
武藤昭平withウエノコウジを観てきました!!!!\ワーパチパチ/
実はウエノさんは二度目。
ミッシェルにハマったとき、ウエノさんがサポートで入るっていう情報だけでマニッシュボーイズのチケットを速攻取って見に行ったことがある。
Zepp名古屋だったので人が多く、なるべく前に行きたかったけど無理だった。
でもウエノさん側に行って、ほとんどウエノさんだけ見てたんだけどやっぱ遠かった。
かっこよかったという記憶はあるけど、ちょっと物足りなかったのが正直な感想。
あれからコロナがあって、ライブ行けなくなって、転職して、体壊して、音楽聴けなくなって。
ここ最近でやっとまた音楽を聴けるようになってて、またミッシェルを聴いて、やっぱウエノさん見たいなって思いがずっとあった。
数年前、The Birthdayを教えてもらった時からムトウエの存在は知ってたけど、ちょっと敷居が高いような気がして。でっかい音で飛んだり跳ねたりしたい自分には、ちょっと大人しそうな気がして。
ちょいちょい聞く名前を横目で見ながら、行くという選択肢にはなかった。
たまたま。リハビリでライブにまた行き始めた頃。
YouTubeいろいろ見てたら「キリンの首」があって。聴いてみたら想像より音が厚くてかっこよかった。
ライブ近くであるかな?って検索してみたら
「ウエノコウジ エレクトリックベース」の文字。
え、まじで?観たい。
と思ったものの、チケットを予約したのはライブまで1週間切った頃だった。
エレクトリックベースの告知の直後くらいに見たから、結構決断に時間がかかった。
なぜなのか。
一番の理由は物販に本人がいるから。
いやもう絶対無理でしょ。
こっちがガン見するのはいいけど、ウエノさんの視界に入りたくない。目が合ったり喋ったり、その時間だけでも本人に認識されるのは絶っ対に無理だと思った。
二番目はこの規模の会場に行ったことがないから。
前月にシナロケで得三を体験したものの、
それより少ない人数だと認識されるのではないか。視界に入るのではないか。
丸テーブルとかで前の方になっちゃったらどうしよう。無理だと思った。
三番目は体壊してから6キロも体重が増えたから。
ただでさえ大きいのに、更に大きくなってしまい、こんな分厚い人がファンだったら嫌だろうなと思った。
四番目は時間。
聞くところによるとトークが長いらしい。
終電に間に合わなかったらどうしよう。
とにかく無理なことばかりだったから、一度は諦めたものの
いつか行きたいという思いはあったので、CDを揃えた。
そうしたら良すぎてハマってしまった。
2人とは思えない音の厚み。
アコースティックでも悪い音させてるベース。
曲調も、武藤さんの声も、とても好みだった。
揺らいで、揺らいで、揺らぎまくって、
行きたいと行けないの間を散々彷徨って、
少ない情報を集め、
最後は
何も考えずに行ってみれば絶対楽しいよ、
って言葉に背中を押され
ついに行く決断をした。
めちゃ長くなった。
②に続く。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT②
同級生が好きだったので名前は知っていた。
亡くなったことも知っていた。
でも今頃になって彼を認識したとき
押し寄せてきた感情の波。
めちゃくちゃかっこいい。
寂しい。
悔しい。
悲しい。
ぐちゃぐちゃだった。
半分ぐらいはリアルタイムだったので、
なぜ好きにならなかったのだろう、ライブに行けたかもしれないという後悔もすごかった。
冷静に考えると、2000年前後は裏原系だったし、t.A.T.u.も興味ないからMステも見てなかったし、
メタルとかロックを聴くようになるのはちょうど解散した時期くらいだし、きっとその時はハマらなかったんだと思う。
それでも。
タイムマシンがあったら絶対ミッシェルのライブに行きたい。とか
全財産投げ打って一度だけ見られるならミッシェルのライブを見たい(マイケルも見たい)。とか
アベさんが生きてたら。とか
「たられば」ばっかり考えてた。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT①
1番好きなバンドはTheBirthdayだと言えるくらいまでになった時、
急にTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの波が来た。
TheBirthdayをだいたい聴き終わった頃に
ちょいちょいミッシェルも聴いていた。
キャンディハウスとかシャンデリアとか仕事行く前に戦闘モードになるために聴いてたり
カラオケではバードメンやG.W.D歌ったり
アルバムもCult Star GlassとChicken Zombiesは追加購入したり。
歌詞は意味不明だけど曲に勢いがあって、
かっこいい音と声がバーン!!ときて
胸が高鳴って問答無用にかっこいい!!と思える
前期の楽曲が特に好きだった。
前にも書いたけど
本当は解散したバンドにはハマりたくなかった。
もう二度と新譜は出ないし、
ライブには行けないし、
ミッシェルは再結成もできない。
それでもハマってしまった。
チバユウスケの声はもちろん、
音がとにかくかっこよかった。
彼のことを知ってから、
今までただの「ギターの音」だったのが
「アベフトシが鳴らしている音」になった。
会社はちょうど異動の時期で
新しく異動してきた人が身長・体型・髪型がアベフトシのシルエットにすごく似ていてかなり動揺した。
アベさんもこんな感じだったのかなぁ。なんて見るたびに思ったりしてた。