三日坊主。

『思ってもみなかった それを縁という』ジャニーズ嫌いがKinKiにハマった過程。そこから広がった好きなバンドのことなど。個人の感想の記録です。ライブレポ、メンバーレポはありません、なぜなら覚えてないから。語彙力はちいかわです。

いつか見た夢

夢の話です。






今日は高校の文化祭。

うちは自由な校風で、
みんな文化祭には気合いが入ってる。
どんな出し物があるか楽しみ。


友達と一緒に学校に向かっていると
光一に会った。
「おーおはよ」
「おはよ・・・髪ボサボサだよ」

光一は幼馴染みだ。
きれいな顔をしてるのに、
今日も髪は寝癖がついてるし
服装にも無頓着でダサいダッフルコートを着ている。
しかも全部ボタンをしめてるし。
制服ないんだからもっとオシャレすればいいのに。


学校に行くと、剛が女子に囲まれていた。
「あっおはよー!」
「おはよ~」

剛も幼馴染み。
人とつるむのが苦手な光一とは対照的に、
剛は女子にも男子にも人気があり、いつも輪の中心にいた。

くりくりの目に可愛らしい顔立ち、
ファッションも個性的。
今日はフワフワに巻いた髪で前髪だけ縛っている。
私より女子力が高い。

一見愛想が良いが
実は冷めた目で回りを見てるのも知ってる。
みんなその笑顔にだまされてるよ・・・





友達が見たいと言う夕方の舞台が始まるまで、
生徒たちが出している屋台を回ったりして
文化祭を楽しんだ。

舞台をやるホールは大きく、2階席まであって
けっこう本格的。
ずっと歩き回っていたので、ちょっと休憩できると思ってホッとした。

たまたま光一も隣に来た。
きっと人混みに疲れたのだろう。
こういうところは私たちは気が合う。



舞台には、学校一モテる男が出ていた。
確かに顔はいいけど、ちょっとナルシストで
私はあんまり好きじゃない。


舞台は滞りなく進んでいるように見えたが、
途中から様子がおかしかった。
モテ男が、一緒に出ている女の子に暴言を吐き始めたのだ。
女の子はついに泣き始めてしまった。


あまりいい印象を持っていなかった私は
皆の前で女の子を泣かせて平気な顔をしているモテ男が許せなかった。



「光一!!!!ちょっと着替えて!!!!」


「えー・・・?」
ダルそうな光一のコートを脱がす。
「あーーもーーーシャツをパンツに入れるな!
腹まで覆うな!」と言いながら、
タキシードに着替えさせ、髪を整える。
光一はされるがままだ。


「光一お願い、あれをやって女の子を助けて」
「へいへい」


顔付きが変わった。

2階からフライングして舞台に立ち、
泣いている女の子を抱きかかえる光一。

タキシードを着て颯爽と現れた光一は
見違えるほど格好良く、
観客からは悲鳴のような歓声が上がった。

まぁ王子様に見えなくもない。
いつもちゃんとしてればいいのに。


モテ男よりかっこいい人がいる。
観客席はざわめいていた。
恥をかかされたモテ男は、取り巻きの女を引き連れて体裁を保とうとしたが、
誰もいない。


取り巻きの女は全員剛の周りにいて、
モテ男を冷めた目で見ていた。

さっき光一を着替えさせてる時、
斜め下の方の席にいる剛と目が合った。
ニッコリ笑ったのは、こういうことだったのか。
幼馴染みながらつくづく怖い、
自分の顔が武器だって知ってる。
きっと笑顔ひとつで取り巻きの女たちを虜にしたんだろう。




「疲れた」
「分かったから何回も言わないで・・・ありがとうって言ってるじゃん」
「疲れた」
「だから格好良かったってば」
光一の目が半分ぐらいになっている。
服装もまたダサいダッフルコートだ。
さっきまでのあのキリッとした顔、王子様のような佇まいはは何だったのか。
「最高だったねあの男の顔!!あー面白かった!!」
剛は楽しそうだ。


3人で家路につく。
両隣に光一と剛。幼馴染みの2人とはこれからもずっとこんな関係でいるんだろう尿意で目が覚めた。


あっ・・・???うそ起きた????!!!!!!
私の幼馴染みの光一は?????剛は?????


トイレに行ってから
私は目を閉じて必死で夢の中に戻ろうとした。
夢の続きを見ようと試みた。
でも戻れなかった・・・・・・・・・


ちょっと誰か漫画化して(泣)